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日本、特に北海道・樺太など北部の先住民族として知られる”アイヌ”。その中でも過去日本領土とし約40万人の日本人が暮していた樺太(サハリン)。樺太に住んでいたアイヌ人は400年以上前から本土と交易をし互いに文化・伝統を交流してきました。2021年、3月には日本でも大きな活動をしてきた樺太連盟が会員の高齢化に伴い惜しまれつつも解散しました。

私達はかって日本人が住んでいた樺太、樺太アイヌの文化歴史を後世に伝承したく活動しています。

口琴と呼ばれるアイヌ民族のムックリや、樺太アイヌの音楽楽器トンコリをはじめ犬ぞりや宝飾装飾技術など私たちの生活の中にも見ることができます。こうした文化や伝統を少しですが北海道観光に訪れた皆様にも知っていただきたく少しながら北海道観光の案内とともに説明させていただきたいと思います。

北海道函館市 

世界3大夜景として北海道観光地としても有名な函館。函館は戦後樺太からの移住・引揚者の受け入れ口にもなりました。

函館が受け入れた人数は実に31万1452人と樺太に住んでいた日本人の大多数を受け入れました。また日本で最初にアイヌのために聖公会のジョン・バチェラーの構想の下、愛隣学校が幌別村及び函館(元町・谷地頭)に設立されました。

函館市内で入場料はかかりますがアイヌの歴史を学べる場所を紹介します。

・北方民族資料館:夏頃ムックリの製作体験もでき主にアイヌ民族の伝統刺繍や生活用具などの展示物を見ることができます。

・函館博物館:馬場コレクション、児玉コレクションをはじめとしたアイヌ民族の生活用具や樺太アイヌの金輪付革帯など貴重な資料や展示物を見ることができます。

・函館アイヌ協会が運営するカムイココロ:函館アイヌの方に民族の歴史や文化のお話を聞くことができ、アイヌ民族の工芸品を購入することもできます。

また函館の市民活動をされているイランカラプテの会がありアイヌ刺繍を登別のアイヌ民族の方に教わった方が指導し5年に1度函館芸術ホールにて集大成を展示されています。1つ1つ手縫いで制作されたアイヌ刺繍はどれも美しく製作者の想いが見る人に感動を呼ぶ作品となってます。

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